邦画レビュー 三谷作品面白い！

死人に口なし。


刑事もの、探偵もの多くが、

事件にかかわる背景や、断片的な手がかりなどを元に、

推理し、操作し、裏付けをとり、

だんだんと真相に迫っていく、

そういうステレオタイプな描かれ方をしています。


そういうゲーム性に観る側はワクワクし、

それを期待しているわけですから当然なのでしょう。

推理小説を、最終章から読み始める人も、

なかなかいないと思います。


事件で殺されてしまった被害者が、

「あいつが犯人だよ。」

と教えてくれたら、推理小説は成り立ちません。


“ステキな金縛り”

この三谷作品は、

その禁じ手を見事にやってしまうんですね。


幽霊を、

法廷に引っ張り出して、

その事件の証言をさせてしまおうという、

そんな作品なんです。


面白いです。

落ち武者の幽霊役で主演されている西田敏行さんの、

その演技も最高です。

おすすめの一本ですね。