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作詞講座③

さて、①何をテーマに書き始めるか

について書いてみましたが、
次の歌詞について解説させてください。

 俺は引鉄を一度だけ引いた
 トカレフの乾いた音はクラクションの
 洪水の中に飲み込まれて消えた
 浦東新区の裏通りだった

 2発目はもう必要なかった
 湖南省から来た盲流だった
 奴の頭は弾けレンガの壁に
 打ち付けられそれですべてが終わった

 それから俺はホテルに逃げ込んだ
 公安にも幾ばくか金を渡した
 歯の抜けたジャンキー女でもよかった
 女の胸に顔うずめ震えていた・・・・・・・


これは、実際に楽曲として私が演奏したり、
レコーディング等もしていたりする曲なのですが、
ハードボイルドな仕上がりになっているかと思います。

これは、20年ほど前、上海に住んでいた頃、
夜の上海を散歩していて、そのときの印象を元に
創作した物語となっています。

上海の摩天楼を見上げ、その圧倒的な大都会に畏怖さえ覚え、
こんな混沌とした町なら、とてつもない深い闇があって、
アンタッチャブルな裏の世界も存在しているのだろうと。

私が散歩していた記憶と、その際の妄想

脳内で、かつて歩いた場所をもう一度散歩してみる
これも
①何をテーマに書き始めるか
のきっかけとなりやすいかと思います。

他には、映画やドラマのシーンを思い出す。
これもありだと思います。
脳内旅行ですね。


で、この詞を詞的でない表現で書き直してみます。

 俺は湖南省から来た盲流を
 浦東新区の裏通りで
 トカレフの引鉄を引き撃ち殺した
 奴の頭は弾けレンガの壁に
 銃撃の衝撃で打ち付けられた
 もう死んでいたので2発目は必要なかった

 車のクラクションがうるさかったので
 銃声は聞こえず誰にもばれなかった
 


色付けした部分は、必要ないワードなので省略、
あるいは比喩表現を使用しています。
これは受け取り手に想像してもらう部分ですね。

受け取り手の想像力に任せる部分は、
悉く割愛していくという方法です。

別の方法もありますよ。
上記は、
聞き手のインテリジェンスに頼る要素も大きいので、
難解になりやすいかもしれません。

下記は、
削除する側のインパクトの強いワードを
強調し、何度も繰り返す
パンキッシュな手法ですね。


 撃ち殺した
 撃ち殺した
 撃ち殺した
 浦東新区の裏通りで

 撃ち殺した
 撃ち殺した
 撃ち殺した
 湖南省から来た盲流だった

 撃ち殺した
 撃ち殺した
 撃ち殺した
 クラクションの洪水の中・・・ 

 



同じ内容の歌詞でも、
メロディーやアレンジは
まったく違うものになってきそうですね。
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